関西とくに大阪には安土桃山時代から、子供の健康維持、発育のために小児ハリということをやっていました。なぜ、過去形かと言いますと、今では大阪も核家族化が進行して毎月のように子供さんを鍼灸院へ連れて行くという風習はなくなってきたようです。
私が見習いをしていたウン十年前までは、月に3〜5日間、毎月同じ顔触れの子供たちが小児ハリに通っていました。毎日、20〜30人は来院してました。この子たちはだいたい生後3か月頃からお祖母ちゃん、お母さんに連れられて来ています。そうやって、風邪をひいたと言っては鍼、夜泣きをするからと言っては鍼、甘い物ばかり好んでご飯を食べないと言っては鍼、水物ばかり飲むと言っては鍼、キーキー言って機嫌が悪いと言っては鍼、もっと専門的には熱性けいれん(俗にひきつけ)をちょくちょく起こすと言っては鍼にきていました。そのような風習と言うか、お祖母ちゃん、お母さんからのアドバイスがずっと昔からあり続いていると言った感じでした。そしてお祖母ちゃん、お母さん、子供さんと三代にわたって体を診させていただいてました。
ここ北陸ではそういう風習はありませんでしたから、ウチの院では続きませんでしたが、ここ最近は時々、子供が夜泣きをすると言って連れていらっしゃるお母さんがいます。
子供の夜泣きは現代医学では説明がつきませんよね。かと言って育児ビギナーのお母さん方にとっては重要な悩みです。近頃は夜泣きを含めて、理解しづらい子供の泣きを「ギャン泣き」と言うそうですが。子供、特に新生児では自分から喋って意思の疎通を図ることはできませんから、何かを訴えて泣いているわけです。大人だってイライラするし、興奮して眠られない夜もあるし、環境が変われば気を使って疲れますし、イロイロあります。それを泣いて訴えているわけです。
また、成長に伴って我も出てきます。あれもしたい、これもしたいと知恵が出て来るのですが、それに体の成長がついていかないから、イライラする。そういったことも含めて、子供の不調を「カン虫」と言います(と言うか、正式な定義はないので私はそのように解釈しています)。
「カン虫」には小児ハリは良く効きます。ハリと言っても大人にする鍼(毫鍼)とは違って、専用の道具で皮膚を突いたり擦ったりします。先は丸くなっており皮膚を傷つけることはありませんし、痛みもありません。慣れ来ると子供さんのほうから「トントンしたい」とせがむようになってきます。子供さんも体が楽になるのを分かっているんですよね。もし、子供さんのこのような症状でお困りの場合は、どうぞ受けてみてください。
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