グラストンテクニックは、20数年前に米国においてアスリートによって発案開発された施術方法です。専用の器具(以下、インストゥルメントと呼ぶ)を用いて皮膚を擦り、筋膜の乱れを整えます。米国では、多くの理学療法士PT・アスレティックトレーナーATC・カイロプラクターDCに利用され、アスリートから高齢者まで目を見張る臨床効果実績をあげています。特にアスリートが日々抱える、急性及び慢性軟部組織損傷に対する効果的な治療が可能なのです。
現在は、グラストンテクニックジャパンがアメリカ本社から独立し、オリジナルのインストルメントと独自トレーニングプログラムを開発し「ファシアスリックテクニック」として提供しています。
ファシアスリックのファシアとは、「筋膜・腱・靱帯などの膜」を意味し、スリックとは、「滑らかにする」を意味します。
頚椎捻挫/挫傷(頚部痛) 腰部捻挫/挫傷(腰痛) 手根管症候群(手首痛) 足底腱膜炎(足裏痛)外側上顆炎(テニス肘) 内側上顆炎(ゴルフ肘) 回旋腱板症(肩関節痛) 膝蓋大腿障害(膝痛) アキレス腱炎 線維筋痛症 瘢痕組織 トリガーポイント 過労性脛部痛(シンスプリント) スポーツ選手のコンディショニング 各種スポーツ障害などこれらの疾患に大変有効です。
ファシアスリックテクニックは筋膜や筋肉、腱、靭帯といった軟部組織の治療のために発明された技術です。我々のカラダは筋肉だけでなく、骨、腱、靭帯、内臓器官、血管、神経などのあらゆるものが「膜」で包まれてています。「膜」は上記の構成要素をそれぞれの適正な場所に位置するように支えている組織です。人間の骨格は実は、その膜が支えているわけです。「膜」の主成分はコラーゲン繊維と弾性繊維が合わさったものでできており、伸縮性に富んでいます。「筋膜」を例にすると、姿勢の乱れなどからくる緊張や血行不良、もしくは筋肉の使いすぎによるストレスなどによって短くなったり硬くなったり、癒着を起こしたりします。それらの癒着を取り除き、血液・リンパの循環を改善して痛みや疲労を除去する画期的な治療方法です。
ファシアスリックテクニック のインストゥルメントは、人間工学に基づいてデザインされ、傷害された部位にフィットするように数種類の形状が用意されています。そのインストゥルメントは、皮膚上を滑らすと施術者の手に響き、筋膜の異常が感知されるようになっています。インストゥルメントの特性は、音楽の音叉によく例えられます。小さな異常が増幅されて、術者の手に響き伝わるわけです。