変形性腰椎症・頸椎症

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椎骨の変形
 

腰椎骨棘.JPG

各椎骨に骨棘が認められる(腰椎)
 

頸椎MRI.JPG

変形した頸椎MRI像

椎間板ヘルニアと同じ症状の起こる原因として、椎骨の変形があります。

老化による椎間板の変性により起こります。右の図のように、正常な脊柱では椎骨間は間隔があります(A)。椎間板が傷んでへたってくると、椎骨間が狭くなり繋いでいる後縦靱帯に弛みが出て来ます。そして椎間板の圧力は外に逃げることとなり、更に靱帯が弛み椎骨からの剥離が起こります(B)。剥離した空間には椎間板が入り込み硬くなります(繊維化)。時間経過とともに石灰化骨棘となります(C)。

骨棘は背骨から出ている神経を刺激して痛み・痺れの原因となります。また頸椎では脊髄を圧迫し、頸椎椎間板ヘルニアの脊髄圧迫型と同じ症状となることもあります。



 

 

椎骨の変形が軽度の場合、椎間板ヘルニアと同じく、神経の炎症を抑えることで症状は治まります。痛み・痺れが嘘のように消えることも多いです。

但し、骨棘が大きく変形が強い場合、手術して骨を削る必要があります。特に、頸椎では脊髄圧迫症状に気を付けなければなりません。ボタンとめ・箸使いが不都合が出て来たり、階段を下りるのがしにくくなってきた時には、早急に手術が必要です。

腰椎の場合、脊髄圧迫はありません。痛み・痺れが主になります。

 

右図は変形が強い頸椎MRI画像です。第3頸椎あたりから変形が出て来はじめ、第5・第6頸椎はかなり変形し、椎間板も傷んでいます。椎骨間も狭くなっています。このままの状態で進行していくと、いずれ脊髄を圧迫する可能性が高いです。

 

 

 

  • 手術を決断する前に、ブロック注射鍼灸治療を受けてみるべきです。 

腰椎すべり症

分離

運動をしている若い方女性に多い脊柱の病気として「腰椎すべり症」があります。

原因として2つあります。

一つは、思春期の骨の柔らかい時期に激しい運動をすることで、骨に骨折(分離)が起こり、それにより椎間関節と言う部分での引っかかりがなくなり、前にすべり出します。運動をしている若い方で腰痛がある場合、早くレントゲン撮影し、骨折が見つかればコルセットで固定し安静を保つことで骨はくっついて治ります。しかし、それを知らずに時間が経ってしまうとすべり症となります。右図では第5腰椎(L5)に骨折が起こり、仙骨(S1)に対して前に滑っています。 

すべり症


 

もう一つは中年以上の女性に多いのですが、体質と長年による腰への負担が、椎間関節(下図Fの部分)に変形・摩耗が起こり、これも引っかかりが弱くなってきて滑るようになります。椎骨が前に滑ることで神経を圧迫し、腰痛・足の痛み・痺れが起こります。

 

 

 

  右の図は、腰椎すべり症のレントゲン写真です(クリックすると拡大します)。赤く囲んだ部分がその部位です。第4腰椎が前にずれています。  

 

   次の図は同じ方のMRI画像です(クリックすると拡大します)。脊柱の中にある神経の通り道(脊柱管)が圧迫されて狭くなっているのが分かります(赤い囲み)。

ここまで圧迫されている状態ですが、鍼治療でかなり症状の改善が見られています。


  • 上記のHさんの場合

症状が出始めてから暫く、整形外科にて痛み止めの注射をしていた。症状の改善がみられないため、発症後10ヶ月ほど経ったころ来院。

症状は家事で暫く立っていると、下肢の外側に痺れと痛みが出てきて座らなくてはならない。15分ほど歩くと痺れ・痛みで歩けなくなる。

週3回の頻度で治療開始し、6ヶ月経過したころより、家事での支障はほとんど無くなってきた。

  • 右下肢の痺れのあるI.Kさんの場合

約半年前より歩くと右足(大腿後側からふくらはぎの後側)に痛みと痺れが出てくるようになった。ここ2ヶ月は立って家事仕事をしていると痛みが出て くる。整形外科の診察ではMRI撮影でL4−5に腰椎のすべりがあり神経の束を圧迫している。整形外科では鎮痛剤が処方され様子を見ていたが症状の改善は みられなかった。椎間関節刺鍼仙腸関節調整刺鍼を週3回行い神経根の炎症を抑えることをI.Kさん説明した。また自 宅では筋力を付ける運動をして貰い支えやすくするようにお願いした。約1ヶ月ほど過ぎたあたりより家事際の痛みが和らぎだしてきた。3ヶ月後、立って身体 を後に反らさない以外は症状が見られなくなった。4ヶ月半後、ほぼ症状は治まり、無理をして腰に負担をかけない限り症状は出てこなくなった。


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