妊娠にかかわるホルモンについて

現在、何人かの方が不妊症で来院されてますので、今回は妊活についてのお話です。

 

女性の排卵から妊娠にいたるまでに関与するホルモンにはいくつかあります。

ホルモンの働きは少し分かりづらいのですが理解しておくと、婦人科や不妊専門医療機関へ行かれた時に役に立ちます。

 

妊娠までの過程で関与するホルモンは、卵胞刺激ホルモン黄体形成ホルモン卵胞ホルモン黄体ホルモンがあります。

 

そのうち、卵胞刺激ホルモン黄体形成ホルモンは、どちらも脳にある下垂体から出て生殖機能を促進します。

ホルモンimg_05_R.jpg

 

卵胞刺激ホルモン(FSH)は、卵巣を刺激して未熟だった卵子の成熟を促します。そして成熟した卵子は受精に備えるわけです。また卵胞からの卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌も促します。

黄体形成ホルモン(LH)は卵巣にはたらきかけて成熟した卵子の排出を誘発し、排卵が起こった後の卵胞(卵子が成熟する袋)を黄体してプロゲステロン(女性ホルモンの一種)の分泌を促す作用を持ちます。

 

次に、卵胞ホルモン(エストロゲン)黄体ホルモン(プロゲステロン)です。

卵胞ホルモン(エストロゲン)は卵胞から分泌され、卵子の成熟が高まるのと合わせて子宮内膜を厚くし妊娠に備えます。

黄体ホルモン(プロゲステロン)は黄体から分泌され、卵胞ホルモン(エストロゲン)の働きによって厚くなった子宮内膜を柔らかく維持して、妊娠しやすい状態にします。着床しなければ子宮内膜が剥がれ月経となって体外へと排出されます。

 

以上のように4つのホルモンの働きで妊娠へと導かれるのです。

下に分かりやすいように月経周期でのホルモンの働きについてまとめました。

 

月経周期
各期間でのホルモンの働き
卵胞期 脳下垂体からのFSHが出て卵巣内で卵胞が育ち、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が増加。子宮内膜が厚くなっていく。
排卵期 卵胞が十分に育つとエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が最大に。脳下垂体からのLHにより排卵の指令がきて卵胞から卵子が放出される。
黄体期
排卵を終えた卵胞が黄体に変化し、プロゲステロンを分泌し、厚くなった子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態に。また、基礎体温が上昇する。
月 経
受精卵が着床しなかった場合(妊娠が不成立)、
厚くなった子宮内膜がはがれ落ち、月経として体外に排出される。

 

 

 

ホルモン量は多くても少なくても良くありません。これらのホルモンはフィードバックと言って、濃度が高くなると分泌を命令していたホルモンの排出が抑えられるようになります。例えば、卵胞ホルモンの量がある一定量以上多くなると卵胞刺激ホルモンの量が抑えられると言うように。

このようにして各期間のホルモン量を加減しています。

この中で大事なのは、脳下垂体から放出される卵胞刺激ホルモン黄体形成ホルモンです。もともとが脳からの命令により起こっている周期(サイクル)ですから、精神的ストレス、環境からのストレスにより正常に働かなくことは屡々みられます。

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