中高年に起こりやすく、肩の関節で炎症が起こり、痛みで腕が上がらないようになります。また、上着を着たり、脱いだりする際、物を取ろうした際に痛みが走ります。
初めは、ちょっとした動作で引っかかったような痛みを感じますが、徐々に痛みが強くなり、腕を動かすと常に痛みを感ずるようになります。
症状が進行してくると、寝ていて痛みで目が覚めるようになってきます。また、日中もじっとしていても痛みを感ずる場合もあります。
原因は腕をつり下げている腱板という筋肉に(棘上筋など)傷が原因となって炎症が起こり、それが肩関節を覆っている筋肉・関節包全体に広がってくることです。
腱板の傷は、長年腕を使ってきたことにより起こります。
この五十肩においては、現代医学(整形外科)では良い治療法がないようです。大概は湿布薬・鎮痛剤が処方されるだけで「1〜2年我慢しなさい」と言われることもあります。
鍼灸治療では、炎症を抑える、痛みによる筋肉の緊張を和らげることを目標にします。効果の現れるのが早い人では、治療したその夜から夜間の痛みがなくなり、楽に眠れることもあります。
しかし、ある程度痛みが和らぐには3〜4ヶ月を目標にして下さい。
少し時間がかかりますが、一緒に頑張って治しましょう!
肩関節の疾患で多く見られるのが「腱板損傷」です。
いわゆる五十肩と言われている肩の痛みの原因にもなっています。
腱板は損傷されていてもある程度は腕は上がります。
「腱板損傷」」には明らかに原因がわかるものだけでなく、
長年の肩・腕の使い過ぎが原因となっていることもあります。
このページでは腱板とは何なのか、
また腱板が傷むとどんな症状がでてくるのかということについて御説明したいと思います。
●右の図のように腱板は、上腕骨を肩胛骨・鎖骨側につり下げているものです。
この筋肉が主体となって腕を揚げたり・捻じったりすることができます。
日頃から酷使していますので、摩耗したり、時には部分的に切れてしまったりします。
転んだりして切れてしまうこともあります。
●上腕骨を肩胛骨にくっつけている靱帯にゆとりがあると腕の動きもスムーズです。
そうでないと肩の動きのリズムがギクシャクとしてきます。
●靱帯が緊張した状態では、上腕骨が上に上がった状態になっています。
このまま腕を揚げると肩胛骨と鎖骨で作られたアーチを腱板(主に棘上筋や肩峰下滑液包 右図ではピンク部分)が通りづらく、衝突が起こります。
何度も衝突が起こると腱板・滑液包に炎症が起こってきます。
●肩関節の周りにはスムーズに動くように滑液包という水を含んだ袋があります。
肩関節リズムが乱れ腱板に炎症が及んでくると、この滑液包にまで影響が出てきます。
炎症や滑膜の緊張により痛みが起こり、肩峰アーチを潜り抜けるのが難しくなります。
五十肩では、上腕二頭筋を中心に前側の筋群に、治療を行います。腕を挙げたりした時に、後側に痛みを強く感じていても、診察すると前側に強い反応が出ていることがよく見受けられます。
後側の筋群(棘上筋・棘下筋など)も勿論、固く緊張していますから、緩めて行かなくてはなりません。
右の画像のように、肩関節の前側は毛細血管が多く、鍼をすると青く皮下出血することがありますが、それによる副作用などは心配ございません。1〜2日で徐々に消えてきます。
五十肩では、特に夜間の痛みに困っている方が多いですが、鍼灸治療を行うことで炎症が治まり、また筋緊張が和らぎ、グッスリ眠られるようになります。
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